検品とは?よくある課題や、ミスが出ない検品の仕方を物流会社が解説

更新日 2023.12.25
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検品とは、製品や部品などの品質や数量、企画などが発注通りになっているかを確認する作業です。
検品ミスは誤出荷や納期遅延に繋がり、顧客満足度を低下させる可能性があるため、とても重要です。
そこで、検品でよくある課題や検品ミスを防ぐ方法を物流のプロである東神倉庫がお伝えいたします。
検品とは?よくある課題や、ミスが出ない検品の仕方を物流会社が解説

検品とは?

検品とは、製品や部品などの品質や数、規格などが発注通りになっているか確認する作業のことを指します。製品が顧客に届く前に品質などの要件が満たされているかを確認する大事な工程であり、検品をしっかりと行うことで不良品の検知と除去、数量や種類の間違いの是正が可能です。これにより、製品・商品の品質安定化に繋がります。

検品作業の種類

検品には「入荷検品」と「出荷検品」の2つがあり、本節ではそれぞれご紹介します。 ・入荷検品:仕入れ先から届いた製品・商品を倉庫に保管する際に行う工程のこと。 主な目的は、納品ミス等による在庫切れを発生させないことです。 商品が届いたら納品書と照らし合わせながら品番や数量などを確認します。汚れや破損の有無もチェックするとよいでしょう。 出荷の際に在庫切れが発生することのないよう、入庫の時点で正確な数量が届いたかを確認します。 ・出荷検品:出荷時に倉庫から製品・商品をピッキングし、梱包前に行う工程のこと。 出荷先別の納入先や品番、数量、サイズ・種類などに間違いがないかの最終チェック。傷や汚れがないかも確認します。 主な目的としては、ピッキングミスによる誤出荷の防止。誤った商品をピッキングしていないかを確認しましょう。

検品作業の一例

検品作業の一例としては以下のようなものがあげられます。 ・入庫品、数量が納品書通りかをチェック ・外観に傷、へこみ、色の変化などがないかチェック ・包装やパッケージングが正しく行われているかどうかを確認 ・製品の寸法や仕様が発注内容と一致しているかどうかを確認 ・機械や電子製品の場合、製品が正しく動作するかをテスト ・不良品や不適合品が見つかった場合、それらを選別して取り除く

なぜ検品が重要なのか?

検品は品質管理の一環として非常に重要です。検品をしっかりと行っていないと、不良品や不適合品を出荷してしまい、顧客の満足度や自社の信頼性を低下させる一因となるでしょう。また、あとから数量の不足や品物の間違い、不良品などが見つかると、返品や修理、交換などの無駄なコストが発生します。 また、製造に使われる部品の場合、生産ラインに混ざることによって生産効率が低下し、安全性の面でも問題があります。 こうしたことから、品質管理の一環として検品は重要です。

企業が検品でよく抱える課題

検品ミスの発生

人の手により行う以上、ヒューマンエラーを完全になくすことは難しいです。特に商品知識や経験が乏しいスタッフが検品作業を行えば、検品ミスのリスクも大きくなります。また、検品する品数が多くなり、長時間作業すると疲労や集中力の低下によって見落としなどが発生しやすくなります。

ミス防止を図るあまり固定人件費が増加する

ヒューマンエラーを防ごうとすると、ダブルチェックの徹底など工数がどうしても増えます。工数の増加に伴い、必要な人材の数を確保する必要があるため、人件費の負担の増加に繋がります。

物流会社が解説!倉庫の検品でミスを防ぐ検品の方法

検品の手順やルールの明確化

検品作業の際の手順を記したマニュアルやルールを整備し、作業者が容易に理解できるようにすることが重要です。どのような外観、機能などが許容範囲内か客観的な基準を明確に示すことで、一貫した判断ができるようになります。 検品の手順や基準が統一されていることで、経験豊富な作業員と経験の浅い作業員とのレベルが埋まり、ミスなく効率的で均一な質の検品が行えるようになります。 また、整備したマニュアルやルールは、定期的な教育訓練や力量評価を行うことで、より効果的なものにしていくことが重要です。 その他にも、例えば回転率の高い商品は入出庫しやすい場所に保管するといったルールや、フリースペースを確保し突発的な入庫に対応するなどの工夫も効果的です。

機器・システムの導入

機器やシステムの導入することは人が介在する工程が極力なくなるため効果的であるといえます。ミスの削減のみならず作業の効率化にも繋がります。 しかし、これらの方法を徹底してもミスは発生しますし、自社で取り入れる場合は導入コストなど別の課題の発生が懸念されます。

検品作業をアウトソーシングするメリット

検品精度の向上

自社内でも検品ミスの発生を防止することはできるものの、物流を専門に行う会社に委託をすれば、マニュアルがしっかりと整備されていたり、検品作業の経験が豊富で、訓練された作業員が在籍していたりと検品精度の向上が見込めます。

固定人件費や教育コストの削減

検品をアウトソーシングすることで、検品に必要だった人員の確保や人件費、手順書の作成、作業員の教育などさまざまなコストや手間を削減できます。 商品販売やサービス提供に際しては、繁忙期や閑散期の影響があり、繁忙期に合わせて人材を確保すると閑散期に人が余り、費用対効果も著しく低減してしまうといったこともありますが、こうした損失リスクを抑える方法としても、アウトソーシングは有効な手段です。

設備が不要

検品ミスを防ぐために導入するべきだとご紹介したシステムの導入は高額な費用の発生が想定されますが、アウトソーシングの場合はシステムの導入が不要となるため、費用の削減が可能です。 また、修理や点検にかかる費用や、システムの仕様変更による機器交換費用の発生のリスクも少なくなります。 このように、物流業務全般をアウトソーシングすることで自社の負担が大幅に減るメリットがあります。

以下記事で、検品だけでなく物流全般をアウトソーシングするメリット・デメリットをご紹介していますので、こちらもご覧ください。
物流アウトソーシングのメリット・デメリットとは?ご検討される方へ

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東神倉庫は医療機器・化粧品物流業務のアウトソーシングサービスを提供しており、物流において重要となる検品も含めた物流業務全般の負担軽減が可能です。医療機器・化粧品の物流も扱える高品質な物流サービスを提供しており、熟練スタッフによる丁寧な作業で品質を保証し、利便性の高い立地にある倉庫を提供できるなどさまざまな強みを生かした物流提案を行っております。 東神倉庫の物流サービスについては以下ページにて紹介しております。詳しく知りたい方は資料をダウンロードください。

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